Blog

コンセプト・戦略 事業・商材・サービス

友達の少ない僕が仲間を見つけるためにやったこと

このブログを書いた人:

gin@lc@_Ed1t0r

小笠原 裕介

株式会社ジナルカ代表取締役。マーケティング・セールス領域で機能する自己表現ツール「ビジョンキャンバス/スタートアッパー」運営。ビジネスを物語で考える人。0が近づくにつれて目が開き、0を超えると覚醒する夜型人間。朝日は苦手。IT業界20年、差し掛かるベテランの域。らしく、凛々しく頑張ります。

どうも、友達の少ない小笠原です(少ないだけで、ちゃんといますよ)。多くのベンチャー起業の成功物語に仲間はつきものです。AppleもGoogleも、Amazonも共同創業者がいます。つまり最も頼れる仲間、パートナーがいる状態でのスタートです。学生時代からビジョンを明確に持って、突き進む勇気を持っていた魅力的な人物たちだからといえばそれまでですが、やはり起業してすぐに成長を加速するためには仲間のちからは必要に感じます。

僕はひとりで起業しました。やはり一人で出来ることはたかが知れており、仲間の重要性を当初から感じていました。

今日は、ジナルカ(自分の会社)を引き合いに、創業期・プロジェクト立ち上げ期において、ジナルカが顧客の後方支援をするために見える化にこだわっていた「コンセプト」が仲間あつめに大いに役立ったお話をしたいと思います。

ジナルカブランディング事業のはじまりと現在

ひとりでジナルカを始めた際は、名実ともに孤独でしたが、現在は仲間がいます。やはり、頭や体もひとつでは、なかなか事業は前に進みません。しかも僕の場合は、ブランド開発(ブランディング)という個人的には体系的に学んだことのない未知の領域に挑戦をしたいと考えていました。

ブランディング事業を始める上で、グラフィックデザインのスキルは必須と考えていました。僕はコンセプトのビジュアル化は組織にとって有用だと強く思っていたので、この領域は必ずやりたかったです。ですが、僕はデザインスキルを持ち合わせていません。

加えて、デジタルマーケティングの領域。ここは僕がキャリアで培ってきた強みですので、時代的で厚みのある提供価値を備えておきたいと考えていました。具体的にはCRM(顧客管理システム)と呼ばれるような、顧客が市場(エンドユーザー)との関係性を強化する目的で行われるデジタルコミュニケーションの領域です。多岐にわたるツールの特徴や、最先端の市場トレンドを把握している現場に近い人材がほしいと思っていました。

これらの不足したスキルセットがジナルカの事業を始める上での課題であり、これをクリアにするのはやはり新しい人材の採用でした。実績も、予算もないジナルカにとっては簡単ではない手法です。

新しい事業をはじめるときの最初の障害「仲間がいない」

新事業をはじめるとき、スタートアップ企業の創業間もない時期もそうでしょう。少ない予算を、可能な限り、広告費や開発費などの収益に近い距離にあるところに使いたいのが本音です。ですが、「人」という部分が、その前に大きな課題となります。要は「仲間がいない」です。とはいえ、仲間なら何でも良いわけでは在りません。

「正社員採用」は選択肢としてありませんでした。事業のやり方や事業そのものが変化しやすいスタート期において、人=スキルの固定は特にジナルカだとリスクが大きいと感じていました。また、マネジメント・育成などもコストとして捻出しにくいので、互いに不幸になりえる可能性を感じていたためです。

条件を整理すると以下のようなかたちです。

・予算は限られている…
・採用ミスマッチのリスクが少ないのが希望
・教育に投じる時間も制度もない
・マネジメントもあまり時間を使いたくない…
・即戦力!
・専門職!

上記のような条件で人材要件を絞っていき、結果、【副業・フリーランス】の採用がもっとも合理的だと着地しました。スキルシェアリングサービス (有名なところでランサーズやココナラなど)も検討はしましたがそれはやめました。金額コスト的には一見優しくみえるものもありますが、発注毎に発生するコミュニケーションに要する時間的なコストを考えると、ジナルカとしては見合うものではないと思ったからです。

現在ジナルカは、僕(社長)+フリーランス・副業スペシャリストで構成しています。このチーム編成で走ってきたわけですが、新規プロジェクトのスタートにおいてはこの方法は最も合理的なチーム編成手法だと実感しています。その理由はやはり事業構造としての柔軟性を持てるからです。

計画をどれだけ煮詰めても、やはり進み始めればカタチは変わります。多くの新規事業開発を経験してきましたが、すべて予定通り進んだ新規事業は一切ありません。フリーランスや副業メンバーの場合、契約形態次第でもありますが、予算と活動時間を変化させやすく、必要とするスキルの凹凸に対して補充・削減をすることも容易です。

そして、もっとも僕が評価する点は、どんな業種の企業でも、コンセプトがちゃんと届けば、その価値観に共感してくれる「優秀なワーカー」が採用できるからです。

共感してくれる優秀な仲間を探す、ジナルカの工夫

優秀な仲間とは、やはり会社やプロジェクトに共感してくれて、必要とする情報とスキルを備えていることです。もっと言えば、価値観や方向性を理解して、自ら積極的に活動をしてくれる同志です。そういった優秀な人たちにプロジェクトに参加してもらうには、やはりプロジェクトのコンセプトを示すことが大事です。

日頃より僕はコンセプトの定義を「一貫性のあり方」としています。

「一貫性」を概念として汲み取ってもらうには、「方向性」と「価値観」を表現する必要があります。もちろん、それぞれに独自性が見えるものでないとコンセプトとはなりません。

実際、クラウドワーカーとのマッチングサービスを活用したとして、候補者の選定から採用のシーンにおいて話せる時間は最大2時間程度(面談2回程度)です。この時間で会社やプロジェクトのすべてを理解してもらうのは不可能です。

僕が感じた優秀なフリーランス・副業人材の人は下に書いたような感覚を持っている人が多いと思います。ここでいう「優秀な人」とは、一般論と同じく、高いレベルのスキル・能力を持っている人と捉えてもらってかまいません。

【優秀なフリーランス・副業の傾向】

◆収入は高いレベルで求めるが、それ以上に実績として特徴づけられるものがあれば合理的な判断をする人
→スタートアップ立ち上げ期の経験や、プロジェクト自体に新鮮味があるなど。

業務領域が狭すぎず広すぎないのを好む。リーダーシップが発揮できる場所をつくる
(優秀なフリーランスほどジョブ型の働き方でキャリアを積んでいる)
→やりたいことを伝えて、やり方は分からないからやってくれくらいがたぶんちょうどいい。

方向性・価値観が明確なことを好む
→リーダーシップを発揮したいとはいえ、間違えたことはしたくないのが働き手。方向性・価値観を理解できる素材があるかは大事。

共感性を強く求める(副業人材はなお
→価値観の同じ人間と働きたい欲は強い。フリーランスは、社員としての所属で繋がりを持つことがない人種ゆえ、想いが重なる人への共感は無意識的に強い。副業の方の場合は、所属している会社と、(全部か部分的かは人それぞれだが)違う価値観や世界観で働きたい欲を持っている場合が多い。

これらの根幹をつなぐのが、コンセプトです。

コンセプトを本気で伝えるために

「コンセプトそのものが共感されること」、そして、それに対しての「本気度合いをどう示すか」というのが優秀な仲間集めにおける課題でした。

「コンセプトそのものが共感されること」については、しっかりと伝えた上で共感されないのであれば、それはしかたがないと割り切りました。なので、「共感を生む」は結果論として割り切り、後者のコンセプトの「本気度合いをどう示すか」にこだわりました。

僕は熱意を剥き出しに表現することがどちらかというと苦手で、またビデオ会議が主なコミュニケーション手法の世の中ですと、20インチそこらの画面上ではなお難しく、その点で【独自デザインでコンセプトをビジュアル化する】ことが大いに役立ちました。要は僕らの商材である「ビジョンキャンバス」を自社を理解してもらえるようジナルカのものをつくり、ブラッシュアップしました。コンセプトをビジュアル化する過程では、装飾的なデザインのみにこだわるのではなく、価値観や計画の優先順位なども構造的に理解してもらうことができます。装飾的なデザインはコンセプトを大きく“映え”させてくれ、相手に本気だと感じてもらいやすくなります。

働き手にとって価値観を同じに働ける居場所は、大きな魅力です。それはときに、会社規模や報酬面、その他の条件に匹敵するメリットにも感じてもらえる可能性があります。共感性のあるメンバーとの仕事は、あ・うんの呼吸で何事も進めやすく、それは新しい会社や事業を進めるにあたって、創業間もない企業にも最高のスタートをもたらしてくれます。

友達が少ない僕みたいな人間でも、歩みたい未来を見える化することで、一緒に歩んでくれるビジネスパートナーを見つけることも可能です。友達から始まる共同経営者の大半はケンカ別れしてしまうとも聞きますし…(コソッ)w

“頭の中を魅力的に見せること”、そこに少しだけこだわってみると違う世界が見えてくるかもしれません。では、また。

Contactお問合せ