Blog

ジナルカが想う、企業が明確なコンセプトを持つ意味

このブログを書いた人:

gin@lc@_Ed1t0r

小笠原 裕介

株式会社ジナルカ代表取締役。マーケティング・セールス領域で機能する自己表現ツール「ビジョンキャンバス/スタートアッパー」運営。ビジネスを物語で考える人。0が近づくにつれて目が開き、0を超えると覚醒する夜型人間。朝日は苦手。IT業界20年、差し掛かるベテランの域。らしく、凛々しく頑張ります。

はじめまして。株式会社ジナルカ代表の小笠原です。 ジナルカが皆様にとってどういう存在でありたいか、 あらためて僕自身の言葉で継続的に発信していければと思っています。 

ジナルカの大事にしていること

2020年に立ち上げた株式会社ジナルカの心臓部に響く言葉、 それは「らしく、凛々しく。」です。 我々が求めるのは、個々のアイデンティティを大切にしつつ、 堂々と目の前の課題に立ち向かう強さ。 この言葉は、ジナルカと共に歩む全ての人々の背中を押す指針となっています。

ジナルカの原点であり普遍的な価値観

「らしく、凛々しく」は、“自分らしさを起点とした価値を創造し”、 その上で “他者から承認を得られている状態”を捉えた言葉です。 この言葉はジナルカの原点であり普遍的な価値観です。 ひとりひとりの“らしさ”に向き合う意思表明でもあり、 もちろんジナルカとして、僕個人としての想いも含まれている言葉です。

「らしく、凛々しく」に込めた創業者としての想い

なぜ僕がこの言葉を個人としても大事にするに至ったのかからお話します。 背景は大きく2つの側面があります。1つはビジネスマンとしての成長欲求もう1つは人生観の変化です。僕はこれまでのキャリアにおいて、市場や社会のニーズを汲み取り、 それに応える価値をつくり、その対価としてお金を稼ぐということをミッションにしてきました。

大学を卒業してIT業界に飛び込み、市場の隆盛に遅れないよう、 ビジネスターゲットである「誰か」を常に意識して 自らの行動を計画する癖が長いこと染み付いていました。 組織内でも同じように、上司の弱みやニーズを補完するためにスキルを伸ばし、 結果重宝され、報酬もキャリアもアップしていきました。 30代の半ばまで、社会活動とは「誰か」を起点として 想像と労働を行う作業と無意識に考えていました。

経営の立場になり、感じた「ブレ」

この感覚に違和感を感じ始めたのは30歳を過ぎてからです。 20代を走り抜け、30代で経営責任を持つ立場になった僕は、 自分に備わった「ブレ」をネガティブに感じるようになってきました。

経営の重要な仕事は「意思決定」です。

「誰か」から逆算して判断した決定は、状況や事柄によって都度変化しやすく、 判断基準を説明するのに理論的な補足が多分に必要になってしまいます。 つまりはリーダーの判断において、 まわりに一貫性が伝わりにくく理解されにくいのです。僕の頭は常に「他人」が主人公でしたので、 「自分」を主人公にした物語を描いたことがありませんでした。

リーダーは責任を取る立場であり、「自分」が主語でないといけません。でないと、他責な物語を部下に押し付けていると映ってします。 自らが実現したい未来を描き、それを生々しく語り、 主人公として皆を付き従わせるくらいの語り口がリーダーには求められます。

主人公として物語を歩む

事業変革、ドラスティックな組織変化、新規事業創出、上場チャレンジなど、 あらためて僕がしんどさを感じながら経てきた経験を振り返ると、 頭で語った理論はだれにも響かず、感情をはだけた泣きっ面のほうが人は力を貸してくれました。

理論が使えるのは、人が動いてからです。

ビジネスにおいてリーダーシップは組織に限らず、 あらゆるシーンで必要とされるスキルです。 僕はビジネスマンとして成長したいと考えたときに、 自分を主人公として物語を歩むことが必要だと感じました。

娘に語れる自分なりの物語をつくりたい

ビジネスマンやリーダーという役割にフォーカスして、 自分なりに感じたことを語りましたが、ひとりの人間としても あらためて自分を主役に置いてみたいと考えました。

“衝動”を尊重する

僕は今までの人生でよくも悪くも「これは!」という失敗や成功がないのです。 これは、つまり「ネタ」が少ない人生とも言えることで、僕のコンプレックスでもあります。 僕は、どちらかというとネガティブ思考ですし、熱狂的に物事に取り組むことは少なく、 客観的にリスクを捉えてから動き方を定めることが多い人間です。他者から冷淡な性格に思われることもあります。

もちろん、客観的な視点で捉えるということはあらゆる場面で必要になる大事なスキルです。 ただし、自らで起点(スタート)と目標(ゴール)を定めた上で、 その物語を“進めるためのスキル”であるべきです。

自らの“スタンス”を定める上で、不特定多数の客観性は視点として不必要です。 “多くの他者”を勝手に自らの物語に登場させ、その他者に配慮した脚本で、 登場人物全員に無害な物語は、おそらく誰にとってもつまらないです。 自分の衝動や欲望、そこから純粋に生まれる意志をもっと尊重してあげることが、 これからの自分には必要だと考えています。

「らしく、凛々しく。」という人生観

決して今までの自分を否定するのではなく、見えやすい能力のみならず、 見えにくくも培えている感覚も信じて活用していく。 昔の自分よりも、今の自分の“衝動”は信じられますし、 例え結果として非合理な判断を選んだとしても、合理化できる術は今までの経験でいくつか備えてます。 「納豆」のように、間違えから生まれる偶発的な大成功(発酵)を味わえれば、 それこそ僕の求める「ネタ」です(笑)。

僕には娘がいるのですが、とどのつまり娘に語れる物語を持っていたい。 未来において、娘が自分の人生を、主観的に楽しむものとして捉えて歩んでいってほしい。 そのために、僕が父親として見せられる“スタンス”はそんなところでしょう。 彼女が僕を見て「パパは人生を楽しんでいる」と感じてくれて、その姿から彼女自身の未来へ、希望を持って歩んでくれた嬉しい限りです。 少し欲を言えば、娘以外の僕のまわりにいる人間にもそう感じてもらいたいですね。 これがシンプルですが純粋な僕の欲望です。 ビジネスマンとしての側面で語ったことと本質的に意味は同じかもしれませんが、 事業や経営に限らず、僕は自分の人生において、一貫してそのスタンスで在りたいと思っています。

「企業の一貫性を見える化する」のがコンセプト

ジナルカはBtoBを主軸とした事業展開をしています。 企業・法人という人格においても、「らしく、凛々しく。」を実現することに あらゆる角度でチャレンジしています。 ビジネスとして「らしさ」を「凛々しさ」につなげるものを、 ジナルカでは「コンセプト」と定義しています。 コンセプトとは、あらゆる日本語に置き換えられる言葉ですが、 ジナルカでは「一貫性」という言葉で説明するようにしています。

「凛々しさ」=価値をつくる、と解釈すると 『「らしさ」を起点とした、価値をつくるための「一貫性」』と位置づけられます。

ジナルカを例にすればこの「らしく、凛々しく。」はコンセプトを端的に表すワードとしても使えます。

顧客の「本質」に触れる

法人でも個人でも顧客の特性(歴史や特徴、理想像)を解像度高く捉えた上で、 自然体の拡張をもって、社会に対して価値想像できるやり方を支援していく、としています。 ゆえに、各論や手法のみを提供することはせず、 顧客の本質に触れるところからビジネスをすることを何事にも通ずる条件としています。 ただし、「らしく、凛々しく。」はあくまでもコンセプトワードであって、 「コンセプト」として機能するにはより細かい補足が必要です。 特に時代性を意識した上で、事業の方向性をある程度示すことが好ましいです。 よりビジネス的に言うのであれば「理念」「MVV(Mission/Vision/Value)」の上位概念と 活動を規定する「戦略(目標)」の間に位置するのが我々の言うところの「コンセプト」です。 ゆえに、コンセプトはあらゆる施策において参考になる、 企画書の前提条件のようなものになります。

顧客の「らしさ」を追求する

我々がコンセプトメイクする際のスタンダードなテンプレートは、

【一貫性を示せる言葉(コンセプトワード)】 【誕生背景(使命)】 【現在の事業/商品とその意義】 【自分たちの理想像(時系列定性目標)】と【望む世界観(ビジョン)】

の枠組みで整理できるようにしています。 顧客の「らしさ」を追求する際は、客観的な立場でインタビューや資料分析で志向を探り、 「凛々しさ」の最短実現を描く上では数字データや強みを照らし合わせた上で 戦略思考をもってアウトプットを創出します。 理想のコンセプトは、理念よりも機能的に使え、戦略よりも直感的に捉えることができるもので、 これがあることで企業はあらゆる活動において一貫性をつくることができます。

コンセプトの機能性

コンセプトが重要なのは誰もが理解しつつも、それを表現化したときの効能は具体的に何があるのか。 その点について、お話します。 ジナルカではコンセプトの言語化はそのまま最高の自己表現になると考えています。 誰かに「共感性」を促すためのツールとして機能できると考えています。

感情に触れる自己紹介(自社紹介)

コンセプトを表現化したものを我々は「ビジョンキャンバス」というサービスで提供しています。 コンセプトを抽出して言語化したものを構造的に配置し、 そこに表現性を加え、企業のキャラクター(在り方)を表現するサービスです。 一般的に会社パンフレットなど会社概要説明の資料は、 皆持たれているところですが、大体の場合が箇条書きで機能的な情報の羅列です。 それに対比して「コンセプト」はどう在りたいか、どこを目指しているか、 その上で何をしているか?が見ることができます。 情緒的な想いの部分と、活動実態、方向性が見えることで、 数字の持つ意味合いはより強く、「共感性」を相手に促すことができます。 コンセプトの「表現化」は対人、特に採用シーン・営業シーンで汎用的に活用でき、 相手方の感情に触れる自己紹介を届けることができます。

「条件設定」としての役割

もう1つは、アイデアの創出における一貫した「条件設定」として機能できる要素があります。 あらためて、ジナルカではコンセプトを日本語で表す際は「一貫性(の在り方)」と定義しています。 「一貫性」とは、逆に言えば「制限性」とも言えます。

たいていの人間は、自由な発想は苦手です。
あらゆるクリエイターはコンセプトという言葉であえて思考領域を制限してアイデアを生んでいます。 どの事業においても大なり小なりクリエイティブな領域は存在すると思います。 新規事業などをチャレンジする場合は、機能価値として自分たちがやることに優位性が持てることと、 情緒的に文脈に整合性が合うかなど、自分たちの内側から派生できるものを探すはずです。

マーケティング施策を行う際、バナーデザインや広告テキスト、ホームページ表現ひとつをとっても、 コンセプトの制限性から工夫やオリジナルな表現が追求できるはずです。 そして、それが継続して広く行われていくことはブランディング活動とも呼べるもので、 時系列とともに市場にブランド影響力が高まっていくと考えています。

僕の経歴と「らしく、凛々しく。」を生んだ背景

概念的なお話が先行してしまいましたが、僕のキャリアにおいて長く向き合ってきたことは数字の世界、 いつも頭の中には売上・利益・KPIの数字が飛び交っていました。 スキルとして僕が持っているものを表現すると以下になるかと思います。

  • 広告関連の課題分析・抽出、施策提案、施策PDCA。
  • 営業体制の構築、体系化、KPI管理、デジタルソリューションを軸とした効率化。
  • インターネットを活用した新規事業の創出、計画化、変容力・判断力。
  • デジタルソリューションの導入を軸とした組織内オペレーション、組織外コミュニケーションの最適化。(DX/CRM/MAなど)
  • 戦略設計

スキルの背景となる経歴を簡単にご紹介します。 社会人のスタートは2004年、サイバーエージェントへの入社がきっかけです。 当時はまだパソコンが主流デバイスでインターネット広告が急激に伸び始めた時代です。 多くの広告メディアが業界的に生み出されていた時代で、そこに並んで僕も広告メディアの企画・運営をしていました。 IT業界のベテラン戦士はチャンスマスター・スタンプボックス・ライフマイルなどの名前に懐かしさを感じていただけるかもしれません。

次にユニメディアという会社に転職します。ユニメディアは結果として13年くらい在籍しました。 長い年月の中で、デバイスがPCからガラケー、そしてその後はスマートフォン。 インターネットビジネスのかたちも多様化していき、成長意欲の高い会社の中核で多くの事業に携わりました。 広告代理事業に始まり、その後はアフィリエイトサービス事業の立ち上げ、リワード事業立ち上げと新規事業を断続的に創造していました。新規事業の成長軌道に載せる過程でのピボット力(こだわりと柔らかさの持ち方)などは大いに培われました。 アライアンスや協業・資本提携など業界のキープレイヤーを味方に巻き込むことで、 少ない戦力でも面を取ることができる“戦略的”なプランニングも備わったように思います。

ユニメディアを退職後、カラダノート(現東証グロース)にCOO取締役として参画します。 ビジョンに共感して、上場をターゲットにした事業成長を担いました。 企業の広告主を募り、自社メディアを中心とした育児層ユーザーに露出するビジネスモデルが主流でした。 KPIで組織を紐づけやすい機能別の組織に変更したり、ビジネスの本質価値であるユーザー数(リーチ数)の成長、あわせて広告主数と業種カテゴリの拡大に取り組みました。 その後、2020年に株式会社ジナルカを創業しました。

ジナルカだからできること

さて、ジナルカでは、前述の僕のスキルを補完・拡張してくれる優秀な仲間がいるため、 さらにグラフィクデザイン、WEB制作、メディア・コンテンツ編集力、スペシャルなCRM構築力などが備わっています。 これにより、ブランディング(短期的な価値創造と長期蓄積型の価値創造)を顧客に提供することが可能になりました。

ブランディングと本質的なマーケティング

ブランディングとは、長期的な施策や間接的効果、 中には表層的なカッコよさをもたらすものと認識されている方も多いかもしれません。 ブランディングという概念は、 企業のスタンスや本質的な価値を社会に伝えていく活動だと解釈しています。 マーケティングもこれは同じくしているものの、 見返り(売上・利益)を短期的に求める概念が加わっているように思えます。

もちろん双方大事ですが、予算や人的リソースにおいても後者に偏りが見えてしまうと、 活動において蓄積するものが少なく、事業として負の循環がはじまります。 人が疲弊し、原価コストも下がらないといったものです。 完全に両者を切り離さず、計画的にバランスを見ながら、 ブランディング(本質的なマーケティング)を行うべきです。 僕が数字に追われながら、培った感覚では、 数字を上げることも大事だが、数字を太くしていくことはもっと重要に感じました。

提供する価値における機能と情緒が交差して、 人に「感動」を与えている状態をつくれているかがビジネスの根幹だと信じています。

企業・法人の「らしく、凛々しく。」を実現する

「らしく、凛々しく」という信念を、ブランディングという領域において、 ジナルカの知見と技術をもって、価値にして届ける。 これがジナルカのビジネスの概要です。 ブランディングという領域においては解像度を高め、 ターゲットに沿って集中と選択を踏まえ商品として継続的にリリースしていく。 ジナルカのスキル面は満足することなく、 仲間とともに、高め・広め・深めていくことを精進していきます。

Contactお問合せ